ポイント制について

ポイント制にしているPTAも結構あります。運営出来ている場合もありますが、悪循環に陥っている事が多く見受けられます。

ポイント制というのは、引き受けた役職に応じたポイントを管理し、卒業するまでのノルマを課す方式です。

たとえば、委員を引き受けると1ポイント、委員長を引き受けると3ポイント、本部役員なら6ポイントなどが与えられ、子供一人につき6ポイント以上担当してもらうといった決まりで運営する方式です。

ポイント制で陥りやすい点をいくつか挙げておきます

■ノルマ、義務感という意識が強くなりやすい

「同じ量の負担をするのが平等で正しい」と信じている人たちがノルマとして課しているわけですから当然です。

■PTA自体が「罰」のようなイメージを持たれやすい

出来る人はいいですが、難しい人にとっては大きな苦痛です。学校内に不満の思いが鬱積していきます。

■経験の少ない保護者が本部役員になってしまう

賢い人は低学年で本部役員になります。それが「お得」だからです。本部役員になっても「私、まだ学校のことがよく分からないので」と言い訳しながら、先輩たちに任せてしまうと、楽に高ポイントを稼ぐことが出来ます。

■本部役員が残留してくれない

PTA活動の見直しや変更は単年では難しいこともあります。2年、3年続けてくれる本部役員がいなければ、改善することは困難になり、時代遅れの活動でも継続し続けることになります。

■出来る人が継続しづらい

もし「毎年引き受けても構いません」という有り難い人がいても、継続すると他の人がポイント取得する機会を奪うことになりますから、遠慮する場合が多くあります。

■先生の負担が増える

学校運営には、地域との関係、保護者との関係が大切です。そのことを先生方は切実に感じています。
PTAの本部役員が1年で交代する学校の多くでは、先生方が地域やPTAイベントの引き継ぎをしていることを知っておくべきです。保護者の負担が減ったと喜んでいる背後で、先生方の負担が増えているのです。

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